こんにちは、まっぴぃです。
今日は、SwitchBot 関連の話です。
私は普段、生活の中で SwitchBot を多用しています。その中で、SwitchBot を使えば、スマホ 1 つで家の鍵を他人と共有することが簡単に実現できることを知ったので、紹介がてら実際どうなの?って部分を書いてみます。
正直、いくつかの部分で改善してほしいと思う部分があったり、そもそも機器買うのに安くはないお金を使うじゃん、というのはありますが、結論、余裕がある人はぜひやってみてほしいレベルの内容でした。
多分ですが、恋人だったり、子どもに対して物理の合鍵を渡さずに家の鍵を渡すことができるようになるので、今や子ども含め誰でもスマホを持つ時代、一定のメリットはあると思います。興味があれば、ぜひ最後までお読みいただき、ぜひご自身の環境でも試してみていただければと思います。
時間がない人向けの 3 ポイント概要
- SwitchBot スマートロックを使用すれば、合鍵を作らずに他人と家の鍵を共有できる
- 鍵を共有するには、SwitchBot アプリで共有専用のホームを作成しメンバーとして招待すれば OK
- エントランス扉含め、リモートで鍵を開けれるようにする必要がある場合は SwitchBot ハブも購入必須
はじめに
私は普段から SwitchBot を多用していまして、家の電気やエアコンを操作したり、玄関ドアや賃貸マンションのエントランス扉などをボタン 1 つで自動で開けられるような仕組みを整えています。
そんな中、とある理由から自宅の鍵を他人と共有したい事案が出てきたのですが、自宅は賃貸マンションなため、契約の都合上、合鍵を作ることができませんでした。
そのため、どうしたものかと困っていたのですが、色々調べたところ、普段から利用している SwitchBot を活用すれば簡単に実現できるということがわかりました。
実際に試してみたところ、予想よりもかなり簡単に設置ができる上、(家主である自分も含め) 利用者視点でもかなり体験が良かったので、今回はその紹介をしつつ、勝手に SwitchBot 宣伝をしてみようと思います。
今回使った SwitchBot 製品
今回私が使った SwitchBot 製品は全部で 3 つです。1 つずつ紹介していきます。
SwitchBot スマートロック プロ (玄関ドア)
玄関ドアには SwitchBot スマートロック プロ
を使っています。家の玄関ドアの鍵は 2 個あるので、2 つ購入して設置しています。
※一度に買う人向けのセット販売もある模様
指紋認証パッドもありますが、無くても普通に利用できるし、防犯上、マンションの共用部や野外で指紋や PIN コードで鍵を開けられるというのは危険なだけでリスクに見合うメリットがなので、私は購入していないし使う予定はありません。正直これは室内向けの製品だと思います。(パネルなので跡がつくためバレるリスクしかない)
専用のカードや NFC で開ける方法もあるようですが、専用カード取り出すくらいなら鍵を取り出すし、NFC は NFC で時間が遅いのも知っているので、より利用する価値をあまり見出せていないです。
なぜ通常のスマートロックではなく プロ
を購入したか、ですが、これにはいくつか理由があります。
- バッテリーの持ちが長い (270 日 vs 180 日) ※メーカー発表
- バッテリーが取り外し可能 (残量が少なくなってきたら予備に入れ替えるだけで OK)
- 解錠速度が速い (0.65 秒 vs 1.35 秒) ※メーカー発表
家の鍵を開けるのに、時間ってかかっちゃいけないと思うんですよね。早く家に入りたいのに、1 秒以上待たされるのは長く使っているとストレスに感じるものだと思っています。
家の鍵の種別が対応している & 私は 1 秒ぐらいストレスに感じないわ、って人はプロではなく普通のを買えばいいと思います。(が、多分使ってれば分かる、慣れるとイライラしてくるし、いざという時に急いでるのに遅い!となる)
ちなみに、プロのバッテリー部分を取り外した状態はこんな感じです。
SwitchBot スマートスイッチ (エントランス扉)
自宅は賃貸マンションで、1F にエントランス扉があります。無論、エントランス扉を通らないと中には入れません。
物理の合鍵を渡せば、エントランス扉も鍵で開けられるのですが、SwitchBot では簡単には同じことはできません。
そのため考えた結果、自宅の中にある エントランス解錠ボタンを SwitchBot スマートスイッチ
を使って遠隔で押せるようにし、1F のエントランスから自宅の部屋番号を呼び出した際に SwitchBot アプリ経由で遠隔で家の中の解錠ボタンを押す動作を起動し、エントランス扉を開ける、という手法を取ることにしました。
これであれば、通常の訪問者と同様にエントランスから呼び出すことになるので、インターホンの機種によっては (昨今のインターホンはみんなあると思いますが) 部屋が呼び出された際の録画も自動で取れると思います。
そのため、いつ誰がエントランスのボタンを押したのかも映像込みで把握できるし、特に子どもとかに使わせる場合はいつ帰ってきたのかをインターホンの映像と SwitchBot の記録と突き合わせて確認することもできると思うので、意外といいんじゃないかな、と勝手に思ってます。
SwitchBot ハブ (エントランス扉)
上述の通り、エントランス扉の遠隔での解錠を実現するためには、上記スマートスイッチに加えて、SwitchBot ハブ
(要 2.4GHz Wi-Fi 環境) が必要になります。
ハブ自体はいくつか種類がありますが、なんでもいけると思います。持ってない人は最新の ハブ2
か、コンパクトな ハブミニ
を買えばいいです。
壁掛けをしたければ ハブミニ、平らなところに立てて使う & 温湿度計も一緒に使いたければ ハブ2 って感じになると思います。
ちなみに私は、後述の理由から ハブ2 と ハブミニ、両方持っています。
鍵設定などだけを他人と共有し、そのほかの SwitchBot 設定は共有したくないという場合は、SwitchBot アプリ上でホームを分ける必要があるため、それぞれのホームごとにハブが必要になるので、元々持っていたハブミニに加えて、ハブ2 を購入しています。
設置
玄関ドア
自宅の玄関ドアの鍵は MIWA製 U1
なのですが、問題なく取り付け出来ています。スマートロック プロの場合、しっかり鍵部分と密着して取り付けることが簡単に出来るので、かなり印象が良いです。
無論、上と下は連動して動きます。
取り付けた後は最高の使用感なのですが、結構苦労したのが設置です。
玄関ドアと鍵との距離を調整するために、付属のドライバーで一度、本体両サイドのネジ 4 本を外した状態で玄関ドアに行き高さ調整をした後、指定の高さでネジを締め直す、という作業がまずあります。
本体の高さ調整が終わったら、鍵を回す部分の取り付けです。
こちらのパーツは外すことができるので、付属のドライバーを使い、玄関ドアの鍵に合うようにネジで締め付けて固定した後、本体を接続します。
本体側とパーツが分かれているのと、後から本体を設置する方法のため、本体設置後に本体の鍵解錠のダイアルがスムーズに回るかを調整する必要があります。正直、結構これが大変で、下手に設置するとダイアル部分の回りが硬くなり、本体側が摩耗しやすくなってしまう可能性があると思います。
設置したら、まずはダイアル部分がスムーズに回るかをテストするのが良いです。(綺麗に設置できれば、スルスルとダイアルは回ります)
コツは、一番力がかかる鍵を回す際の中間位置(ナナメ)の状態のときに本体が左右に動くことなく、綺麗な位置に設置できているかを確認するイメージです。
エントランス解錠ボタン
スマートスイッチに標準で付属している両面テープで、エントランス解錠のパネルに貼り付けて使っています。
スイッチは 押すモード
にしてあります。多少貼り付ける場所の微調整はしましたが、問題なくボタンを押すことができる位置に貼りつけています。
ハブ
設置はリモートボタンと安定して通信できる範囲なら、どこでも OK です。
ハブミニは後ろに壁掛け穴があるので、設置しやすいと思います。逆にハブ2は壁掛け穴がなく、スタンドが付いている感じなので、平らな場所に立てる感じですね。
※左が ハブ2、右が ハブミニ
ちなみに私は、有孔ボード (パンチングボード) があるので、そこにくっつける形で利用しています。
※ちなみに ハブ2 は、ハブミニの上に置いているだけなので安定はしていないです。マグネットはないので、壁掛けで磁石で安定させたいとかいう場合は裏面にコクヨのマグネットシールとか貼ると良いと思います。(なんで旧温湿度計とハブミニは壁掛けとかに対応できるのに、ハブ2 は裏面の機能がダウングレードしてんねん、ていう思いはいったん置いておきます)
ちなみに、可能であれば、スマートロック側とも通信できる範囲にあると良いです。Bluetooth 通信以外に、遠隔でも玄関ドアを開けられるようになります。
(玄関ドアの近くでアプリを使うと、接続がインターネットから Bluetooth に自動で切り替わります)
ハブは Wi-Fi 2.4GHz でしか接続できないため、多少の家の壁や障害物はあっても電波は届きやすいものになります。そのため、設置場所はそこそこ自由に選べるかと思います。
※ただし、電子レンジや一部工業製品などが発する電波に干渉されやすいため、それらの近くに置くのは非推奨
SwitchBot アプリ設定
設置が完了したら、SwitchBot アプリで各種設定をします。
apps.apple.comアカウント登録は Google アカウントでも出来るので、私は Google アカウントでやっています。
それぞれの機器の初期設定については、製品の取扱説明書に記載があるので、それを見れば大丈夫です。
玄関ドアの方は、ドア開閉時や鍵解錠後の自動施錠設定をちゃんと入れておくのをお忘れなく。
一部の設定だけを共有したい時はホームを分割して共有
他人と SwitchBot アプリ内で設定した各種項目を共有したい場合は、ホーム単位 で共有設定を行う必要があります。(ルーム単位での共有は 2024/8 現在では出来ませんでした)
遠隔操作が必要ない場合はホーム設定のみ分割で良いですが、今回は遠隔でエントランス扉の解錠ボタンを押さないといけないので、SwitchBot ハブも専用のものを用意する必要があります。(ホームを跨いでハブを設定することは出来ません)
そのため、共有したい SwitchBot デバイスと共有したくない SwitchBot デバイスが混在している場合は、共有用のホームを個別に作成した後、共有したい方のホーム側にだけ、相手を招待することになります。
共有種別は、管理者とメンバーの 2 種あります。単にデバイス利用を共有したいだけなら、メンバーで十分です。よくあるシーンも設定したものを利用させることができます。
共有の方法は、公式ページにも記載がありますが、メアドを指定して招待メールを送るだけです。相手側は SwitchBot アプリをダウンロードした後、ローカルアカウントを作成してログインするか Google アカウントなどでログインするだけで、こちらが共有した機器や設定を利用することができるようになります。
実際の使い方
使い方は簡単です。
エントランス扉を開けたい時
SwitchBot アプリを起動し、エントランスにて部屋の呼び出しボタンを押して呼び出した後、SwitchBot アプリでエントランス扉の解錠ボタンを起動するだけです。
※この操作を遠隔で実行する場合は、基本、SwitchBot スマートスイッチが SwitchBot ハブ経由でインターネットに接続されている必要があると思います。(多分)
※ちなみに、画面上部にある よく使うシーン
は、黄色枠と同じ動作を設定しています。SwitchBot スマートスイッチには、スマートロック or スマートロック プロの方では使えない シーン追加 機能で好きな動作を組み合わせることができるのですが、これを作ると右上の小さいボタンを押さずに大きいボタンで利用することができるようになるので設定している感じです。(こういうのをスマートロックでも出来るようにしてください、SwitchBot さん)
玄関ドアを開けたい時
SwitchBot アプリを起動し、玄関ドアの前で、解錠ボタンを押すだけです。
※玄関ドア前であれば、Bluetooth 接続になるため、SwitchBot ハブが Wi-Fi 経由でインターネットに接続されていなくても利用可能です。
Apple Watch を持っていればさらに利便性が UP
SwitchBot アプリは Apple Watch アプリにも対応しています。それが何を意味するかというと、Apple Watch だけで上記のエントランス扉の解錠や玄関ドアの解錠が出来る ということです。(正直、この存在を知ってからは、Apple Watch の方で解錠操作をしていることが多いです)
最初にホームを選ばないといけない部分が少し面倒ですが、ホーム選択後はスマホ版の画面よりも比較的大きいボタン表示で解錠ができるし、スマホすら取り出さなくて良い っていう部分が快適すぎました。ぜひ Apple Watch 持っている人は試してみるといいと思います。
(Android でも似たようなことは出来るかもですが、私は Android を使ったことがないのでわかりませんので、誰か試してみてください)
iOS のウィジェット設定は無しで OK
iOS ならウィジェットにも解錠ボタンを配置することは可能ですが、これはスマホ紛失時のリスクが高すぎるので、やらない方がマシです。
アプリ開くのは対して手間じゃないので、リスクに見合わない設定は、自己責任でやってください。
おわりに
今回は、SwitchBot を使って合鍵を作ることなく、自宅の鍵を他人と共有する方法について紹介しました。
正直、最初は IoT とかあまり興味なかった人でも、スマホで設定から使い方までをレクチャーすれば、あっという間に慣れてくれましたので、スマホに抵抗がない人なら誰でも始められると思います。
自宅のお子さんや夫婦、カップルなどで、合鍵作りたくない/作れないけど鍵を共有したいな、って時がもしあれば、ぜひ SwitchBot を使ってデジタルに、スマホで同じことを実現してみてください!