こんにちは、まっぴぃです。
今日は、自作 PC の話です。久しぶりに 開発もゲームも配信もサクサクできる Windows PC が欲しい と思って新しく自作 PC を作ったので、その備忘録です。
実際に作ってみて、自分が次の自作 PC を作る際の注意ポイントも交えてまとめておこうというのがこの記事の趣旨なので、(自称) 自宅 PC ヲタクの方は優しく見てください。
まず初めに伝えておくと、私はそこまで自作 PC に詳しい人間ではありません。軽い趣味レベルでやっている人間ですので、構成がどうとか使っているパーツがどうとか細かいことはわかりませんので、予めご承知おきください。 しがない IT エンジニアが、「そろそろノート PC にも飽きたし、ゲーミング PC 的なものも欲しいな」と思って、自分のお財布が許す範囲内で作った内容をブログにまとめているだけですので、その点ご理解ください。
はじめに
私はもう 10 数年以上、macOS メインで生きてきた人間です。仕事もプライベートも Macbook で過ごしてきていました。
プライベートでは、最後の Intel Macbook Pro (Model A2251, 13-inch, 2020) を使用していますし、仕事では何台かの Mac を乗り換えてきていますが、最近は Macbook Pro (Model A2485, Apple M1 Max, 16-inch, 2021) を使わせてもらっています。
仕事では都合上、Windows も触るので仕事では Mac に加えて Windows のノート PC も持っているのですが、私物の Windows はしばらく持っていませんでした。(だいぶ昔に Surface Laptop が要らなくなって売却したのが最後)
ここ最近までは、特に Windows がないと困る、ということはなかったのですが、
- Macbook Pro のスペックがつらくなってきた (配信や動画編集をするのがつらくなってきた、GPU 周りのスペック不足がきつい)
- Steam でやりたいゲームのほとんどが Windows のみ対応だった
- コミュニティ活動などもオンライン参加が増えてきたから、持ち運びを第一に考えなくてもよくなってきた
という背景があったので、いい機会だと思って自作 PC を久しぶりにやろうと思ったのがきっかけです。
(ちなみに最後に自作 PC を使っていたのは、たぶん子どものころ、実家にデスクトップ PC があった頃ですので、もう 20 年とか経つかもです)
構成
今回作成した自作 PC の構成をまず紹介します。
箇所 | 使用パーツ |
---|---|
マザーボード | MSI PRO Z790-A MAX WIFI |
CPU | Intel Core i7-14700K |
CPU クーラー | DeepCool INFINITY SERIES LT720 WH |
メモリ | Crutial SDRAM DDR5-4800 32GB×2 (CT2K32G48C40U5) Crucial PRO DDR5-5600 16GB×2 (CP2K16G56C46U5) |
ストレージ | Western Digital BLACK SN850X 2TB (WDS200T2X0E-EC) Samsung 980 PRO with Heatsink 1TB (B09G6JDQNK) Kingston SNV2S 500GB (B0BBWJH1P8) |
グラフィックボード | PNY GeForce RTX 4070Ti VERTO 12GB White Edition |
電源 | COUGAR POLAR 1050 CGR PR-1050 |
ケース | MSI MPG GUNGNIR 110R WHITE CS8345 |
ファン | CORSAIR AR120 RGB 120mm White (CO-9050169-WW) |
基本的に、今回の自作 PC はパーツ一式をできるだけ白で統一できるようにし、CPU クーラーのファンは既定のものを付け替えるようにしています。 実際にできたものがこちらです。
マザーボード
今回は、Intel CPU を使用するつもりだったので、Z790 シリーズのマザボで色が白のものでそこまで光らないものを探していました。
ASUS や ASRock などいろいろみていましたが、MSI PRO Z790-A MAX WIFI を見つけて、過度に光ったりもしないしこれでいいか、となった次第です。
DDR5 対応、1 x PCIe 5.0 x16スロット& 1x PCIe 4.0 x16スロット搭載、Wi-Fi 7 対応、Bluetooth 5.4 対応、とスペック面も私の要望を満たしつつそこまで価格も高くなかったので、これを選びました。
CPU
今回は、いろいろ悩んだ結果、i9 ではなく i7 の 14700K を選択しました。
本当は i9-14900K か i9-13900K を考えていたのですが、昨今話題である Intel 13/14 世代 CPU の不具合問題に加え、Arrow Lake がデスクトップ CPU にも対応すると言われており、発売されたら乗り換えるつもりでいたので、現時点では i7-14700K で様子見で良いかな、となった次第です。 (13/14 世代 CPU の不具合に関しては、BIOS 側で 0x125 や 0x129、0x12b のマイクロコードパッチを適用すれば OK ではあるらしいし、無論すでに BIOS で公開されているものは速攻で適用済みですが、何があるかわからない今、最高位の Intel CPU を買うのを戸惑いました)
※CPU なら Ryzen だろ、という宗教論争は個人的には全く興味ありません。個人的には動画編集は Intel CPU の方が安定している (と思っている) ので、そもそも Ryzen を買うつもりはありませんでした。自分が好きなの使えばいいと思います。
CPU クーラー
色が白、かつ 3 連の 360mm 簡易水冷クーラーを探していたところ、TSUKUMO ex. で見つけたので購入しました。 2 万円切っているし、ラジエーターのファン部分は元々後述の別のものに変えるつもりだったので、これでいいかな、という感じです。
DEEPCOOL LT720 WH R-LT720-WHAMNF-G-1|ツクモ公式通販サイト
今のところ、負荷テストなどをしても全く問題なく冷却できているので、問題なさそうです。 1 点反省ポイントとしては、水冷ポンプが下側から出ているので、ラジエータ部分をケース内で縦に置く場合、ホースの配線的な部分に少し悩まされるかも、といったところです。 ラジエータ部分をケース上部か下部に配置する場合は、特に不都合なく使用できそうな気がします。
メモリ
メモリは特にこだわりもなく、Crutial でいいやと思って安い時に買っておいたものを使いました。
64GB 以上にはしたいと思って最初に買った PRO の方は、純粋に容量を見るのを間違って 16GB×2 で買ってしまっただけなので、本当は 32GB×2 だけでも十分なのですが、もったいないので差しているだけです。
でも、普通に 4 つ差しても BIOS からの起動も爆速なので、今のところは 16GB と 32GB の両方差したまま使用しています。
いろんな自作 PC 動画で、メモリを差せば差すほど BIOS の起動が遅くなる、という話を聞きますが、私の環境だと BIOS 起動から Windows 起動まで 1 分弱なので、言うてそこまでメモリ増えても問題なさそうな気はします。
ストレージ
500GB と 2TB の M.2 SSD は、自作 PC 向けに購入したものです。1TB のヒートシンク付きは以前 PS5 の拡張用として購入して使ったのですが、PS5 側はすぐに容量不足で 2TB に変えたために余ってしまっていました。マザボのスロットが余っていたので、ちょうどいいと思って一緒に使うことにしてます。
C ドライブとして Windows をインストールする SSD はチップセット経由で接続される部分に 500GB のものを差しています。CPU 直結スロットはデータドライブとして使いたいので 2TB の SSD を差しました。
やはり、データドライブとして使うものは Sequential Read/Write の数値が高い方が良いですね。Steam のデータとか動画編集データ用のドライブにするときはしっかり考えた方がいいと思います。
グラフィックボード
グラボは Radeon よりも NVIDIA GeForce がいい、という (個人的な) 思いがあったので、4070Ti 以上で白基調のものを探していました。 そこで見つけたのが PNY の RTX 4070Ti です。GPU にしては珍しく、ファン部分の RGB も無かったので、これだ、と思って買いました。
ケースファンとかは白で光らせたかった気持ちがあるんですが、GPU はあんまりギラギラと光ってほしくないと思っていたので、個人的には PNY のグラボ Good でした。 ただ、4070Ti シリーズからは重量が重いので支えとなる支柱が必要なのですが、この PNY の支柱は、ATX マザーボードをケースに固定するネジ穴 2 本を流用して設置するタイプだったので、そこはイケてないと思いました。別途で個別に支柱を購入して使用する方が良いかもです。
実際にこのブログを書いている時点でグラボを買うなら、RTX 4070Ti SUPER あたりがコスパいいと思います。私が購入した当時は SUPER が出る少し前に購入してしまったので、4070Ti になっていますが、特に不便はないです。そのうち余裕が出たら上位帯に買い替えるかもです。 4070Ti SUPER で白のやつだと、MSI GeForce RTX 4070Ti SUPER 16G GAMING X SLIM WHITE あたりが良さそうな感じはします。
電源
電源は、COUGAR Polar series 1050 を使いました。
COUGAR クーガー COUGAR Polar 1050 CGR PR-1050|ツクモ公式通販サイト
これは当時、特に目的もなく、「1050W のプラチナ電源で、出来るなら白で、いいのないかなあ」と TSUKUMO ex. にふらっと立ち寄った時に出会ったもので、最後の 1 個で残っていたのに運命を感じで即購入でした。買ってから 1 年ほど眠らせていたんですが、やっと活躍させることができてよかったです。
この時間に秋葉原のTSUKUMO ex行ってみるもんだな
— まっぴぃ (@mappie_kochi) 2023年8月18日
ATX電源探してたらCOUGAR Polar series 1050が在庫セールで18kで売ってたから購入、定価30k弱だからこれはお得男
ちな、どうも最後の一個だった模様
ケース
ATX マザーボード対応、かつ、白の 3 連ファンを付けられる白のケースを探していたところ、MSI MPG GUNGNIR 110R WHITE CS8345 を見つけたので選びました。 前面、および上部の吸気/排気部分にフィルターが付いているのはとても良かったです。
残念ポイントは、SATA SSD/HDD を入れる箇所の配置が ATX 電源の後ろのスペースになっている点です。ATX 電源のケーブル配線の邪魔になるので、私は外しました。
外すにはネジで取る必要があるのですが、これが結構面倒だったので、気をつけた方がいいと思います。
ファン
CPU クーラーのラジエーター部分のファンは別のものに交換しようと思っていたので、CORSAIR の 120mm ファン AR120 RGB
に変えています。
想像よりも静音だったので、お気に入りになりました。
性能テスト
CineBench 2024
まあ、i7-14700K の性能にどこまで需要があるかはわかりませんが、こんな感じでした。
仕事で使っている Macbook Pro 16 M1 MAX より少し性能が良いぐらいだったので、全然不満はないです。
FF15 Benchmark
2K 高画質 ウインドウで実行しても とても快適 だったので、非常に満足です。やはり高画質ゲームやりたいなら 4070Ti ぐらいは最低でもないとだめですね。
ちなみに FPS は、時々 60 程度まで下がったりはするものの、平均 70~80 ぐらいを推移していたので、一人でゲームやる分には全然問題なさそうです。
さすがに2K高画質だとFPSまぁまぁ落ちるな pic.twitter.com/5B5zyQZKxt
— まっぴぃ (@mappie_kochi) 2024年10月7日
Crystal DiskMark
CPU 直結で D ドライブとした Western Digital BLACK SN850X はしっかり速度が出ていたので、想定通りでよかったです。
データドライブとして使う想定なので、全然問題ないですね。
C ドライブでチップセット経由にした Kingston SNV2S は、基本 OS でしか使わないので、このレベルの M.2 SSD でも想定通り問題ないです。
E ドライブにした Samsung 980 PRO with Heatsink は、もともと PS5 の拡張ストレージとして使用していたのもあって Read の速度は速くて良かったです。
組み立て総額
さて、いくらかかったか、という部分も振り返っておきます。
パーツ | 製品名 | 金額 |
---|---|---|
マザーボード | MSI PRO Z790-A MAX WIFI | 33,919 |
CPU | Intel Core i7-14700K | 65,580 |
CPU クーラー | DeepCool INFINITY SERIES LT720 WH | 18,309 |
メモリ | Crutial SDRAM DDR5-4800 32GB×2 (CT2K32G48C40U5) | 26,288 |
メモリ | Crucial PRO DDR5-5600 16GB×2 (CP2K16G56C46U5) | 13,663 |
ストレージ | Western Digital BLACK SN850X 2TB (WDS200T2X0E-EC) Samsung 980 PRO with Heatsink 1TB (B09G6JDQNK) |
39,331 |
ストレージ | Kingston SNV2S 500GB (B0BBWJH1P8) | 6,499 |
グラフィックボード | PNY GeForce RTX 4070Ti VERTO 12GB White Edition | 128,636 |
電源 | COUGAR POLAR 1050 CGR PR-1050 | 17,091 |
ケース | MSI MPG GUNGNIR 110R WHITE CS8345 | 12,236 |
ファン | CORSAIR AR120 RGB 120mm White (CO-9050169-WW) | 4,980 |
合計 | 366,532 |
...自作 PC パーツって、少しずつ買い替えたりして増えていくけど、ちゃんと計算したら意外とお金かかってますね笑
MSI の製品登録は CHK 確認が面倒
MSI 製品は、ネットで製品登録を行い、自分がこれまでに購入した各種 MSI 製品を管理することができるようになっています。
※スマホアプリも対応しています
ただ、このサイトに製品を登録する際には、以下の 2 つの情報を入力する必要があります。
- シリアルナンバー (S/N)
- CHK 番号
この、CHK 番号が厄介で、製品本体や箱のラベルに記載がされており、商品ごとに固有の番号が記載されています。
マザーボードとかは、電源の 24 pin の横に記載されていたりして、探して確認するのに苦労しました。
MSI 製品を購入した際は、利用の前に、必ず CHK 番号まで確認してサイトに登録するのが良さそうです。 ※個人的に MSI のマウスパッドを購入しているのですが、製品一覧に登場するのに CHK 番号がどこにもなく登録できずに諦めているものもあります。 (CHK 番号本当に必要か??)
おわりに
やはり、それなりに高性能の PC 作ろうとしたら、30 万以上はかかるよね!という気持ちを胸に、大切に使っていこうと思いました。
(はやく新しいデスクトップ向け新型 Intel CPU 出てほしい今日この頃...Copilot+PC をデスクトップ PC で実現する日が楽しみです)